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天の食楽

古代米


古代米

古代米

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健康食品として人気の古代米を富士の伏流水で栽培

たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれている健康食品として人気の高い古代米。
富士河口湖町でも栽培されていると聞き、河口湖古代米研究会の三浦和政さんを訪ねた。待ち合わせに指定されたのは、三浦さんがボランティアガイドをしているという、河口浅間神社。
865 年創建、県指定天然記念物の7 本杉で知られる、由緒正しき神社である。
「7 ~ 8 年程前になりますか。富士河口湖町が誕生し、富士山を世界遺産にという動きが活発化するなかで、地域興しの意味も含め、何か新しい名産品を作れないかという話がありましてね。
それで、有志7 名が集まって、活動を始めたのが最初だったんです」。研修で訪れた信州上田で偶然出会ったのが古代米。「ちょうど田植えの時期でしてね、見るからに普通の米とは違う苗を植えていた。それで聞いてみたところ、古代米の赤米と黒米だと。さらに、古代米は背が高く、1m位になると言うんですね。説明を聞いているうちに、誰からともなく、そんなに背が高くなるんじゃあ、神社(河口浅間神社)のしめ縄を作るのにうってつけだということになりまして、その場で、余っていた苗を2 株ばかり分けてもらってきたんですよ」。持ち帰った苗を田んぼの片隅に植え、その種を元に増やしていく一方、この土地により合った品種を求めての研究も始めたという。

河口湖古代米研究会の三浦和政さん。  古代米の赤米と黒米。

古代米を栽培することで、地域興しにもつなげていけたら…

「古代米というのは、稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる米や稲のことで、在来種だけでも220 種類以上あると言われます。私たちが栽培しているのは、赤米と黒米、それに白毛(しろげ)餅米の3 種類。赤米はうるち米で、黒米と白毛餅米は餅米です。あまり知られていませんが、実は、河口という土地は昔から美味い米が作れるということで、富士北麓地域では珍しく稲作が盛んな地域だったのです。それが、今では、国の減反政策や農家の後継者不足から米を作る人が年々少なくなっていて、荒れ地になってしまっている田んぼも少なくない。とても残念なことですよね。そこで、そうした田んぼを借り受けて古代米を作ることで、地域の活性化にも一役買えるのではないかという思いもあったわけです」。干ばつや冷水に強く、肥料や農薬を散布しなくても、荒れ地でぐんぐんと育つという生命力旺盛な古代米だが、反面、背丈が1m以上にもなるため、倒伏しやすかったり、既存の機械が使えなかったりという欠点もある。さらに、粒が小さいために、同じ作付面積から収穫できる米の量は、一般的な稲に比べて約半分程度ととても少ない。しかも、古代米研究会の面々の経歴はさまざま。当の三浦さんもサラリーマンだったとのことで、「農業の経験がないだけに、最初は手探り状態。いろいろと失敗もありました」。商品化して5 年。最初7 名だった仲間は、14 名に増えた。少しずつ増やしてきた作付面積は、六反五畝(65 アール)。そこから、年間約2.5トンの収穫が上がる。古代米の普及にも取り組んできた。
その一つが河口湖周辺のホテルへの売り込み。「地元の産物として食事のメニューに取り入れてもらえないかと働きかけたところ、3 軒のホテルで採用されました。朝食のご飯にしているところ、新たなレシピを開発しているところ、どこも評判が良いようなので、良かったなぁと思っているのですよ」。

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富士山の伏流水と富士山の素晴らしい眺めの中、古代米がすくすく育つ。

観光客に人気の、古代米の餅つき

白米1合に対し、大さじ1~3を混ぜるだけ。あとは通常通りの手順と水加減で美味しく炊ける古代米。白米にはない、プチプチとした食感が心地いい。古代米研究会では、収穫した古代米を650g入りの袋に詰めて、町の観光施設で販売している他、正月と10 ~ 11 月の繁忙期を除く毎週日曜日に、西湖いやしの里根場で古代米の試食販売も行っている。「白毛餅米と黒米を、昔ながらの杵と臼でついて、あんころ餅やきなこ餅にしたり、古代米のご飯を用意したり…。赤い餅や赤いご飯なので最初はみなさん驚かれるんですが、食べてみると『美味しい!』と、お求めくださる。それから、『同じ古代米でも、ここのは美味しいから』と、2 度3 度と繰り返しご購入くださるお客様や、『観光で来てお土産に買って帰ったところ、美味しかったから送って欲しい』という問い合わせもあります。やっぱり水と土壌が良いからでしょうね」と嬉しそうに話す三浦さん。ちなみにお勧めを聞いたところ、「黒米ですね。これを、1合の白米に大さじ1の割合で混ぜて炊く。すると、もちもち感が出てすごく美味しくなります。冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにも最適ですよ」。

取材の後で、三浦さんが河口浅間神社を案内してくれた。鬱蒼とした杉の木々に囲まれた、静かな境内。社殿や七本杉と呼ばれる樹齢数百年の杉の幹には、立派なしめ縄が見える。「あれもこれも、この神社のしめ縄は、全部、私たちが、古代米のわらで作っているんですよ」。誇らしげな三浦さんの表情を、夕日が優しく包み込んだ。

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実った古代米の稲刈り。普通の稲より背が高い。古代米イメージ07

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●河口湖古代米研究会
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1028
TEL 0555-76-7315
古代米が購入できるところ
●西湖いやしの里根場 ●河口湖ハーブ館 ●河口湖自然生活館
●道の駅かつやま ●道の駅なるさわ仕切り線

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