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甲斐の開運 蔵開き


甲斐の開運 蔵開き

甲斐の開運

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富士北麓に早春の訪れを告げる井出醸造店「甲斐の開運」蔵開き

2 月11・12日、河口湖町の「井出醸造店 井出興五右衛門」で、「蔵開き」が行われた。 井出家は、この地方に古くから続く名家。もともとは醤油を醸造していたが、幕末期、16 代目の当主が清酒の醸造を始めたという。以来、富士北麓唯一の造り酒屋として、今日に至っている。現在の当主は、21 代目の井出興五右衛門さん。もちろん本名ではない。興五右衛門の名は、伝統の味と共に代々受け継がれてきた当主の名跡だ。
朝10 時、開催を待ってすでに人だかりが出来ている。入り口で入場料500 円を払い、代表銘柄「甲斐の開運」のワンカップとガラスのぐい飲みをいただいて中に入ると、すぐに「利き酒ゲーム」に参加。ひとしきり楽しませてもらった後は、甘い香りが漂う醸造所の中を、槽場(ふなば)へと進む。槽場は日本酒の出口。今の今までタンクに寝かせてあった新酒が絞られて、槽口に流れ出てきている。それをそのまま飲ませてくれると言う。日本酒ファンにはたまらない、粋な計らいだ。「『北麓』の純米酒です」。渡されたお酒は、炭酸がかすかに残っていて、舌にピリピリくる。そして、とびっきりに美味い!感動しながら外に出る。蔵開きのメイン会場には、井出醸造店のお酒はもちろん、ジビエ料理や鳥もつ煮、馬もつ煮、ごま豆腐、揚げ物やおつけもの、西湖のヒメマス焼きなど、富士五湖地域の美味いものが集まって、さながらお祭りのようだった。

この蔵開きを楽しみにしていた人たちが続々入場。
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まずは一杯、北麓の純米酒をいただく。 富士五湖の美味しいものが集結。

富士の伏流水と富士北麓の米から生れた美しい酒に
身も心も酔いしれる。

「当初は、日本酒をもっとわかってもらおう、当社のお酒を知ってもらおうと始めた蔵開きですが、よく考えてみると、お酒ってお料理と一緒に楽しむものですよね。だったら、やっぱり美味しいものと一緒に味わってもらうのが一番だろうと、10 年目くらいからこういう形で開催するようになりました」と、当主の井出興五右衛門さん。地のお酒を地の物と一緒に楽しむという最高の贅沢に、笑顔と笑い声の輪が広がっている。目の前で繰り広げられる幸せな光景に、「お酒って、元来こういうものですから」と目を細める。昨年までは日曜だけの開催だったが、「より多くの方に、より遠方からも来ていただき、心おきなくお酒を楽しんでいただけるように」と、19 回目を迎えた今年から、週末2 日間の開催に踏み切ったという。

甲斐の開運イメージ04地酒に地の食べ物、最高の相性です。 甲斐の開運イメージ05六代目当主の井出興五右衛門さん。

井出さんに、井出醸造のお酒について聞いてみた。「お酒の原料はご存じのようにお米と水ですが、私の考えでは、まずは水ありきなんですね。当方には、代々受け継いできた2つの井戸があり、その井戸から汲み出す富士山の伏流水で、今も日本酒を仕込んでいます。そして、この素晴らしい水に恵まれているということが、一番の誇りであり自慢でもあります」。近年では地産地消の観点から、もうひとつの原料であるお米に関しても新たな試みを始めたとのことで、「お米は水田というくらいですから、やっぱり水が重要ですよね。この辺りのお米は富士の伏流水に育てられるわけで、当社の水と合わないわけがない。ということは、地元のお米があれば鬼に金棒ということ。そんなわけで、今一番力を入れているのが、富士吉田や西桂の米を使って美味しいお酒を作ることなんですよ」。そんな思いから生れたお酒が、「雪解流」。冬場に仕込み、通常よりも低温でじっくり時間をかけて発酵させることで、フルーティで芳醇な香りを持ちながらも、淡麗で辛口に仕上がっている。まるで富士山の雪解け水のように、冷たく清んだ美しいお酒。ぐいっと飲み干したら、富士山の恵みが身体の隅々まで行き渡ったかのごとく、力がぐっと湧いてきた。

甲斐の開運イメージ06杜氏の初沢さんの日本酒の講習も楽しい。真剣に講習を聞くお客さん。
みんなお酒が好きということですね。
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富士山の水と北麓の米で作られた雪解流。 年の暮れ。杜氏の初沢則孝さんの仕込み風景。

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●甲斐の開運 井出醸造店
山梨県南都留郡富士河口湖町船津8 TEL 0555-72-0008
http://www.kainokaiun.jp

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